ここはとある小さな村

老人「これは…ついに奴が目覚めおったか…」

若者「長老、どうされました?」

老人「うむ…嫌な予感がする…。何もなければ良いが…」

若者「?(ボケたか?)」

長老「何か言ったか?」

若者「ボケたんですか?」

長老「ちょっとは慎めよ」





「っていうかさ…」

「?」

「あんた誰…」

「お腹がすきました」

「もういいよそれは。何百回聞いたよ」

「気付いたらここにいました」

「嘘ならもっとマシな嘘つこうぜ。まぁ深くは聞かないけどさ」

「年頃の女を手にして悪い事はないですしね」

「追い出すぞテメェ」

「お腹がすきました」

「俺今から学校行ってくるから」

「学校?」








「で…」

「?」

「なんでお前ついてきてんの」

「お腹が」

「人の話聞こうか」

「不服ですか?今時女の子と並んで登校なんてできるもんじゃないでしょう。感謝してください」

「大きなお世話だよ。つーかお前が来たってどうしようもないだろ。大人しく家でドラマの再放送でも見てろ」

ザッ…ザッ…ザッ…

???「やぁ…。君もついにリア充かい?隅に置けないねぇ…」

「はぁ…(ヤバイ…誰だコイツ…)」

「どちら様?」

???「フフフ…忘れたとは言わせないよ…キタリビ国のお姫様…!」

ブンッ!

「危ねッ!」

「きゃー」

???「たいしたもんだ。今の不意打ち、よく躱したね」

「なんだアイツ、いきなり…」

「まー、危ないですねー」

???「さぁて、次はどうかな…?」

ヒュッ…バシュッ、ブンッ!

「危なっ!」

「きゃー」

「どうでもいいけどなんでお前さっきから棒読みなんだよ」

「きゃー」

「聞けよ」

???「隙だらけだ…!」

「しまっ…」

ガキィィン!!

???「大丈夫か…?」

「おっ…お前は…」

???「馬鹿な…何故貴様がここに…!?お前はたしか死んだはず…」

???「さぁ、ここは俺に任せて、お前らは先にいけ!!」

「はぁ…」

「きゃー」

「いつまでやってんだよ」

タッタッタッタッ…

???「フッ…行ったか…」

???「おのれスティーブ…貴様どうやって…」

スティーブ「俺は蘇るぜ…何度でもなァ!!」

???「貴様、何故邪魔をする…」

スティーブ「彼女は伝説にまつわる大事な欠片…お前の手にかけさせはしない」

???「バカが!再び葬ってやる…!消えろ!」

スティーブ「やれるもんならやってみろ!!ハァァァァァ!!」









「さっきの奴…」

「知り合いですか?」

「いや、知らん」
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